AC電源がなくても安心!?ポータブルバッテリーの選択と使用時間の目安Vol.1

みなさま、こんにちは。ddiです。

今回はAC電源のない屋外ロケの必需品
ポータブルバッテリー
について、お話ししようと思います。


今回お話しするポータブルバッテリーは、PCの充電を担保する際に使用できるものについてお話しさせていただきます。

こちらの画像のような機器を思い浮かべながら読んでいただければと思います。



では本題に入りますね。
みなさんがポータブルバッテリーを選ぶ基準はなんでしょうか?

容量の大きさ?持ち運びやすさ?はたまた、様々なポートが装備されていることでしょうか?

撮影環境の条件によって、基準も様々だとは思いますが
私個人としては「容量」を基準にすることが多いです。

AC電源のない屋外ロケで「パソコンのバッテリーがもたない」なんて考えたくないですよね。

ポータブルバッテリーを選ぶとき、容量が大きいものであれば、どうにかなるだろうと思い調べていると「80,000mAh!」という表記を目にしますよね。

数字が大きければ大容量かなあ、と思い使ってみると、ポータブルバッテリーの減りが早かったり、充電もたないかも…と焦った経験がある方もいるのではないでしょうか。

そんな状況に遭遇しないために
ポータブルバッテリーの、使用可能時間の求め方についてお話ししていきます!

まずは、大事な
▶︎容量について
ポータブルバッテリーの容量は、PCの駆動時間にとっても影響します。

容量の単位として「mAh(ミリアンペアアワー)」や「Wh(ワットアワー)」で表されます。
まずは、こちらの単位についてご紹介します。

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◯Wh(ワットアワー):電気量を表す単位
「Wh」は、ポータブル電源など、容量の大きい機器に使用されることが多く
何ワット(W)のものが、何時間(h)使えるか、を表しています。

◯mAh(ミリアンペアアワー):放電容量を表す単位
「mAh」は、スマホやモバイルバッテリーなど、容量の小さい機器に使用されることが多く
「何mAの電流」を、「何時間」流せるのか、を表しています。

「1mA」の電流を、「1時間流せる容量」が「1mAh」です。

さて、ここで少し考えてみましょう。
このmAh、バッテリーの容量として表記されているのをよく見かけますが、

実は、mAhだけではどれぐらい使えるかは正確にはわからないんです。
本来「mAh」は「1時間あたりどれくらいの電流を流すことができるのか(放電容量)」を表す単位です。

しかし、どの電圧で、その電流が流れているかによって、実際のエネルギー量は変わってしまうんです。

例えば↓
・10,000mAh (3.7V) = 37Wh
・10,000mAh (5V)= 50Wh

同じ「10,000mAh」でも、電圧(V)が違うと中身の電気量(Wh)は変わってしまいます。
つまり、電圧を無視してmAhだけで比べてしまうと、正しい比較にはならないんです。

mAhと電圧(V)の関係とか、計算の仕方とか、そんな難しいことが知りたいわけではなく
ただ、ポータブルバッテリーの容量が知りたいだけですよね。

mAhや電圧(V)を見て計算するよりも、もう最初から
Wh表記の数字を比べた方がわかりやすいと思います。

というのも、Wh = 電圧(V)×容量(Ah)で計算されています。

そのため
単なる容量(mAh)だけでなく、
電圧もふまえた「本当に使える電力量(Wh)」がわかるんです。

なので容量の大きさでバッテリーを比べたい時は
Whを見るのが一番わかりやすいのかもしれません。

さあ、ここまでポータブルバッテリーの「単位」や「容量」について、簡単にお話ししてきました。

「単位」「容量」について知っていただいた後は
そのポータブルバッテリーが何時間程度使用可能なのか、お話ししようと思います。

こちらは次回、Vol.2でお話ししようと思います。
今回はここまでです。ご覧いただきありがとうございました。

以上ddiでした。